愛を諦めないで

たまにカウンセラーぽいことも書いてみようかと・・・^^;

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水槽を透明のガラス板で2つに仕切って。 
片方にカマス、反対側には、カマスの餌となる小魚を入れます。
カマスは小魚を食べたくて、何度も小魚のいる側に行こうとするのですが、そのたびにガラス板にぶつかってしまいます。

すると。

そのカマスは、仕切りのガラス板を外しても、もう、小魚の側には行こうとしなくなります。
それどころか、目の前に小魚が泳いできても、カマスは小魚を食べようとはしなくなってしまいます。

つまり、カマスは、小魚を食べることを諦めてしまったのです。

これを、学習性無力感と言います。


同じようなことが、わたしたちの心の中でも起こっていることがあります。


たとえば、ごく小さいとき・・・うまく愛を受け取れなくて寂しい思いをしたら。

愛を受け取ることが ずっと苦手になってしまうかもしれません。

意識では 愛されたい、と願っているにも関わらず、その場面になると逃げ出してしまったり。
愛してくれる相手を疑って、傷つけてしまったり。
自分にはそうされる価値がないことを証明しようと、無意識に軽蔑を誘うような振る舞いをしてしまったり。

そして、相手が去ると、痛みを感じながらも、どこかホッとしていたりします。
愛を受け取る、という「不可能なこと」をしなくてすむからです。
「これは無理」と感じていることを押し付けられるって、ひどいストレスですものね。

とは言え。

わたしたちは 相手を、愛や優しさを 求めずにはいられない生き物でもあります。
認めてほしい、愛してほしい、というのは 誰にでもある、ごく基本的な欲求です。


だから しょっちゅう葛藤を味わうことになります。

そして、その葛藤を避けるために、あることをしています。

(続く)